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精油事典

ゼラニウムの効果効能・精油の特徴・おすすめの使い方

ゼラニウム精油の特徴まとめ

精油の特徴

  • バラのような香りがする、華やかで重厚な香りの精油です。

主な効果

  • 高ぶった神経を抑えたり、沈んだ心を持ち上げるなどバランスを取る
  • 保湿や皮膚の軟化など、スキンケアに幅広い作用
  • 女性ホルモン様作用があるので、PMSや更年期など女性のお悩みに特におすすめ

詳説:ゼラニウムの植物情報

名前ゼラニウム
学名Pelargonium odoratissimum
科名フウロソウ科
おもな産地仏領レユニオン島、フランス、イタリア、スペイン、中国、 アルジェリア、エジプト、マダガスカル、南アフリカ、モロッコなど
ゼラニウムの植物情報

植物の特徴

小さなピンク色の花が咲く、緑がギザギザしてとがった葉の多年草です。可愛らしい花が特徴的ですが、精油の抽出をするのは主に葉の部分です。ペパーミントゼラニウム、アップルゼラニウムなどと呼ばれる近縁種もありますが採油はされません。

アフリカで何世紀もの間、傷薬や悪霊払いの道具として利用されてきた植物です。

ゼラニウムがヨーロッパに持ち込まれたのは17世紀ごろで、南仏グラース地方で革製品のにおいを消すための香料として栽培がはじまりました。やさしいバラ様の香りはさまざまな香水の原料や石けん、シャンプー、スキンケア商品などに用いられています。

詳説:ゼラニウムの精油情報

抽出方法水蒸気蒸留法
抽出部位葉・花(葉がメイン)
精油の色明るい黄色~緑色
香りの強さ中〜強
ノート(揮発度)ミドルノート
香りの系統フローラル系
キーワード美、感受性、幸福感、 安定感、重心がさがる
ゼラニウムの精油情報表

精油の特徴

甘くフローラルで華やかなバラ様の香りで、「ローズゼラニウム」という別名もあります。ほのかににミントやグリーン調のすがすがしさを感じます。全体的には重厚感のある甘い香りで、ローズの香りより好きという人も多いです。

おすすめの利用シーン

女性らしさを高めたり、心を落ち着けたい時に有効な精油です。

重厚で華やかな香りはピンク色を思い浮かべる人が多く、喜びや幸福感、官能的バランス、優しさや包み込まれるといった言葉が合う精油です。甘く華やかな香りはロマンティックな気分にもぴったりの精油です。ピンクのバラを思わせる香りは、女性的なやさしさや感受性、直観力や創造性を活性化させてくれます。

またこの精油は、不安や怒りや欲求不満などの感情を手放したいときにも有効です。やさしい香りが幸福感や楽しさを与えます。特に女性にとっては、ホルモン様作用が心身に心地よいリズムやハーモニーをもたらしてくれるので、生活のバランスを取りもどしたい時にもおすすめです。

また肌へのさまざまな効果がある精油なので、化粧水や乳液に混ぜてスキンケアに使うのも良いでしょう。同時に気持ちもほぐれます。

主な成分・作用

シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、イソメントン

抗うつ、抗炎症、抗菌、弛緩、収れん、鎮痙、鎮静、皮膚弾力回復、ホルモン様作用

相性の良い精油

クラリセージ、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、シトロネラ、ジャスミン、ジュニパーベリー、ネロリ、ベルガモット、ラベンダーなど

使用上の注意・効能

使用上の注意点

  • 効果を感じやすい精油のため、妊娠中は注意する
    • 妊娠初期・分娩前後の使用は控える
    • 妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用する
  • 敏感肌への刺激あり。低濃度での使用がおすすめ。

心への作用

  • 鎮静と高揚の両方の作用があり、バランスを取る
    • イライラや緊張・不安感を沈める
    • 落ち込んだ状態は引きあげる
  • 神経を強壮する
    • 働きすぎの時にストレスを癒やす

体への作用

  • 女性ホルモンの調整作用
    • 特に月経不順
    • 月経前緊張症
    • 更年期障害の緩和
  • 解毒
  • 利尿作用
  • 抗感染作用
  • リンパ系の循環促進作用
  • 防虫作用

肌への作用

  • 皮脂バランス調整作用
  • 保湿作用
  • 皮膚軟化作用
  • 抗炎症作用
  • 血行促進作用

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