フランキンセンス精油の特徴まとめ
精油の特徴
- ローズのような香りがする精油であることが一番の特徴です。
- 乳幼児や妊婦への利用は注意が必要ですが、完全にNGではないため比較的優しい精油です。
主な効果
- 沈んだ心を高揚させる、ネガティブになって動揺している気分を落ち着ける
- 美肌効果が高い精油で、肌のトリートメントに向いています。
詳説:フランキンセンスの植物情報
名前 | フランキンセンス、乳香、オリバナム |
学名 | Boswelliacarterii |
科名 | カンラン科 |
おもな産地 | エチオピア、スーダン、レバノン、イエメン、エチオピア、オマーン、ケニア、ソマリアなど |
植物の特徴
ソマリア原産で、乾燥地に生育する常緑低木です。樹高は約10mで、横に枝を広げるます。
詳説:フランキンセンスの精油情報
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
抽出部位 | 樹脂 |
精油の色 | ごく淡い黄色 |
香りの強さ | 中程度 |
ノート(揮発度) | ベースノート |
香りの系統 | バルサム系(樹脂系) |
キーワード | 安定感、重心がさがる、喜びや幸福感、官能的、バランス、手放し、瞑想、慈悲 |
精油の特徴
フランキンセンスの木から採れる、乳白〜黄褐色の樹脂から抽出される精油です。
ウッディーでスパイシーなバルサム調にほのかにレモン様の香りがする精油で、日本のお香にも近い、スモーキーな木の香りがします。
神聖なエネルギーが加わったような穏やかな香りは、深くゆっくりと吸い込むことで崇高なものとつながっていくように感じます。また、守られているような感覚が得られます。その歴史は古く、古代から珍重されており、聖書の中では、イエスが誕生した際の捧げ物のひとつとして登場します。現代においても神聖なものとされ、キリスト教などの宗教儀式で薫香として焚かれることもあります。
名前は古いフランス語で「本当の薫香」という意味です。別名のオリバナムはアラビア語の「乳」という単語が語源で、精油の原料となる樹脂が乳白色であったことから名づけられました。
おすすめの利用シーン
深くゆっくりと体に染み込んでいくようなフランキンセンスの香りは、瞑想にぴったりです。不安やイライラをしずめて心に静けさと洞察をもたらします。なにかにこだわって心にわだかまりが生じているときなどに、それを手放すことを促し、心を浄化してくれます。
毎日めまぐるしい現実に神経を消耗させてしまう時に、この精油をかいでゆっくりと落ち着きましょう。また孤独を感じた時に、心を守り慈愛を与えてくれる精油でもあります。 忙しかったり、悩みがあったりして平常心を保つのが難しい状況にある時や、すっきと新たな一歩を踏み出したい時などに、ゆっくりと芳香浴を楽しんでみましょう。
主な成分・作用β-カリオフィレン
- α-ピネン、β-ピネン、リモネン、シメン、パラシメン、β-カリオフィレン、ボルネオール、ベルベノン
抗ウィルス、 抗菌、 抗真菌、 子宮収縮、神経強壮、鎮痛、皮膚再生、 収れん、肌荒れ、しわ、ヘアケア、角質ケア、 水虫、 虫よけ、強壮、抗うつ、興奮
相性の良い精油
オレンジ・スイート、サンダルウッド、ゼラニウム、ネロリ、バジルリナロール、パチュリ、ラベンダーなど
使用上の注意・効能
使用上の注意点
- 妊娠初期・分娩前後の使用は控える
- 妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。
- 全体的には安全度が高い精油ではあります。
心への作用
- 深い呼吸に導いてくれる香り。瞑想におすすめ。
- 不安や強迫観念を浄化し、なぐさめ、平穏な心を取り戻す。
- 悲しい心を慰め、不安をやわらげる。
体への作用
- 呼吸器系の不調(特に気管支炎喘息)の改善
- 風邪の初期に吸入するのもよい
- 尿路系への抗炎症作用
- 子宮の強壮作用
- 消化促進作用
- 体を温め、冷え性を改善する。
肌への作用
- 収斂作用
- 強壮作用
- しわ・たるみの改善
- 皮膚再生作用、創傷の改善