もくじ
ペパーミント精油の特徴まとめ
精油の特徴
- 刺激的でスーッと鼻に抜ける香り
- 香りというより刺激に感じる人も。使用の際は濃度に注意しましょう。
主な効果
- 高ぶった神経を抑え、イライラを開放する
- 集中力を高める
- 高い冷却作用
詳説:ペパーミントの植物情報
名前 | ペパーミント |
学名 | Mentha piperita |
科名 | シソ科 |
おもな産地 | イギリス、フランス、アメリカ、スペイン、中国など |
植物の特徴
ヨーロッパ原産の多年草です。生育場所としては、湿り気のある気候条件を好みます。
植物のストーリー
ペパーミントは古代からエジプト、 ギリシャ、ローマなどで人々に愛用されてしていました。特に神聖な場所で使われており、 エジプトでは「キフィ」という有名な薫香の材料の一つとして使われていました。古代ユダヤ教の教会の床にミントを敷く習慣があったといわれます。またペパーミントはギリシャ神話にも妖精「メンタ」として登場します。
世界に広がったのは18世紀頃で、イギリスのミッチャム地方で栽培が始まり、世界各地に紹介されました。
現代でもハーブとしてお茶や料理、お菓子作りに幅広く使われていますし、ガーデニングにも有用で、ペパーミントを植えるだけで害虫駆除が出来ると言われています。
詳説:ペパーミントの精油情報
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
抽出部位 | 全草 |
精油の色 | 無色 |
香りの強さ | 強 |
ノート(揮発度) | トップノート |
香りの系統 | ハーブ系 |
キーワード | 直感、冷却、目的意識、明晰性 |
精油の特徴
メントールが主成分で刺激が強いのが一番の特徴といえるでしょう。清涼感を感じる精油は少ないので、その点もペパーミントの特徴と言えます。
ガムやキャンディーでなじみがある香りですが、冷却作用・刺激が強いので局部的に使用しましょう。
適度に局部使用することで咳、気管支炎、 呼吸器の感染症の緩和が期待できます。特にのどの違和感や鼻詰まりには、蒸気吸入が効果的です。
強い清涼感は気持ちをリフレッシュするだけでなく、殺菌、かゆみ止め、痛み の緩和、炎症の軽減、 呼吸器の障害の改善、吐き気止めなどさまざまな用途があります。
香りの特徴
フレッシュでさわやかな甘さと強い清涼感のある香りです。単体で嗅ぐと、クールで刺激的な香りが鼻から頭にガツンと抜けていく感じがします。
香り・刺激がとても強い精油なので、使用量には十分注意しましょう。
おすすめの利用シーン
頭の中を心地よく刺激するペパーミントの香りは、感覚器官を研ぎ澄ませて、インスピレーションや直感をスムーズに受け入れさせてくれます。雑念にとらわれてしまう時に、集中力と客観性をもたらしてくれます。自分の目標を見失っていると感じる時に、気持ちを引き締める目的で使ってみましょう。刺激作用があるので夜には向きませんが、朝に芳香浴などで利用すると目覚めも促してくれるので効果的です。
また鼻づまりや花粉症、吐き気などの諸症状も緩和してくれます。
主な成分・作用
l-メントール (~46%)、l-メントン、イソメントン、酢酸メンチル、 1,8- シネオール、 メントフラン、 ピペリトン、イソメントール、 ピペリトール、リナロール、 プレゴン、ピネン、リモ ネン、メンテン、 サビネン
強肝、去痰、 駆風、 解熱、 健胃、 抗 炎症、 抗ウィルス、 抗カタル、 抗寄生虫、 抗真菌、 昆虫忌避、 殺菌、 刺激、 収れん、消化促進、 神経強壮、頭脳明晰化、制乳、鎮 痙、鎮掻痒、鎮痛、通経、 皮膚再生、免疫 調整、冷却
相性の良い精油
-サイプレス、シダーウッド、ニアウリ、パインニードル、マンダリン、ラベンダー、ローズマリーなど。
甘すぎずスッキリとした感じが多少なりとある精油との相性が良いです。
使用上の注意・効能
使用上の注意点
- 刺激性があるため、低濃度で使用する
- 妊娠中・授乳中は使用を避ける
心への作用
- 怒り・ヒステリーなどの昂ぶった気持ちを落ち着ける
- 熱を冷ます作用があるので、怒り、ヒステリーといった興奮状態をしずめる
- 爽快な気分にリフレッシュさせる
- 気力を高める
- 無気力な気持ちを刺激する
- 脳をダイレクトに刺激するような強い清涼感で、気持ちを高める即効性に優れる
- 脳を刺激して雑念を取り払い、意識を集中させる
体への作用
- 解熱作用
- 呼吸器系の不調
- 気管支炎
- 喘息
- 鼻づまり
- 消化器系の不調
- 消化不良
- 吐き気
- 下痢
- 便秘
- 刺激作用
- 鎮痛作用
- 頭痛・偏頭痛の緩和。
- 呼吸器系のイた意味の緩和
- 頭痛の緩和
- 筋肉痛の緩和
肌への作用
- 収れん作用
- 抗炎症作用
- にきびの緩和
- 日焼けによる炎症の緩和
- 冷却作用
- 皮膚軟化作用