精油事典

パルマローザの効果効能・精油の特徴・おすすめの使い方

パルマローザ精油の特徴まとめ

精油の特徴

  • ローズのような香りがする精油であることが一番の特徴です。
  • 乳幼児や妊婦への利用は注意が必要ですが、完全にNGではないため比較的優しい精油です。

主な効果

  • 沈んだ心を高揚させる、ネガティブになって動揺している気分を落ち着ける
  • 美肌効果が高い精油で、肌のトリートメントに向いています。

詳説:パルマローザの植物情報

名前パルマローザ
学名Cymbopogon martinii
科名イネ科
おもな産地インド、スリランカ、 ジャワ、ネパール、 ベトナム、マダガスカル、セーシェル諸島、コモロ諸島など
パルマローザの植物情報

植物の特徴

1~3mの草丈になるイネ科の多年草です。インドが原産で、北インド、ネパールの湿地帯に自生しています。美しい薄緑色の葉で、薄いピンク色をした強い茎を持ちます。

レモングラスやシトロネラの近縁種で、変種にはvar.motiaとvar.sofiaの2つがありますが、アロマテラピーには高品質なmotiaが使用されることが多いです。このmotiaの変種は香りがローズに似ているため、トルコ産のローズ精油を増量するために代用として加えられていました。sofiaの変種はジンジャーグラスとも呼ばれ、成分と香りがかなり異なるのでローズの代用はできません。

また、別名としてインディアンゼラニウム、ロシャグラス、ロシャなど名前があります。

詳説:パルマローザの精油情報

抽出方法水蒸気蒸留法
抽出部位
精油の色薄い黄色
香りの強さ中程度
ノート(揮発度)ミドルノート
香りの系統フローラル系
キーワード人生の苦みを甘みに変える、安心感、朗らかさ、慈しみ
パルマローザの精油情報表

精油の特徴

ゲラニオールという華やかな花の香が主成分で、ほんのりとローズの香りがするのが特徴です。また生育した土地によって香りの印象が異なることも特徴なので、精油を購入する際はできるだけ実際に香りをかいで選ぶようにしましょう。香水スキンケアの材料や、石けんとしても人気が高い精油です。

効果としては特に美肌効果に優れており、香りの印象もあいまってフェイシャルマッサージやヘアマッサージによく使われます。

精油は花が咲く前に収穫した、成長したパルマローザの葉を乾燥し蒸留することで得られます。葉がよく乾いているほど収油量が多いのが特徴です。

主な成分・作用β-カリオフィレン

ゲラニオール (~85%)、酢酸ゲ ラニル、ファルネソール、リナロール、ネラール、 ゲラニアール、シトロネラール、β-カリオフィレン

抗ウィルス、 抗菌、 抗真菌、 子宮収縮、神経強壮、鎮痛、皮膚再生、 収れん、肌荒れ、しわ、ヘアケア、角質ケア、 水虫、 虫よけ、強壮、抗うつ、興奮

相性の良い精油

穏やかな甘みのあるローズ調で、軽い香りですが長く続く性質が特徴的です。

シトラス、フローラル、レジン、ハーバルウッディ、スパイス系の精油と広く調和します。

イランイラン、ホーリーフ、ガイヤックウッド、コリアンダー、マンダリンなどと特に好相性です。 このほか、カモミール、シトロネラ、ジャスミン、ベルガモット、ライム、ラベンダー、レモン、ローズなどともよく調和します。

使用上の注意・効能

使用上の注意点

  •  妊娠中の利用に注意
    • 少量の局所塗布は可能ですが、利用には十分注意しましょう。
    • 妊娠初期、分娩前後の使用は控えましょう
    • 妊娠後期、授乳期間中は普段の半分の濃度で使うのがおすすめです。
  • 幼児の使用に注意:希釈率を1%までにしましょう

心への作用

  • 情緒不安定な状態を脱したいときに役立ちます。
  • 特に嫉妬心や猜疑心からくるイライラを、浄化、解放し、安心感をもたらします。
  • 落ち込んだ気分を明るく高揚させ、感情を安定させてくれます。

体への作用

  • 消化器系の強壮作用
  • 解熱作用
  • 食欲増進作用(精神的な食欲不振にも有効)
  • 鎮痛作用

肌への作用

    • 抗感染作用
    • 皮膚再生作用
    • 肌の水分バランスの回復
    • 皮脂バランス調整
    • しわ予防
    • 皮膚の老化防止
    • フケを抑える

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