ラベンダー精油の基本情報
精油 DATA
- 学名: Lavandula angustifolia
- 科名: シソ科
- 抽出部位: 葉と花
- 抽出法: 水蒸気蒸留法
- ノート: ミドルノート
- 香りの強さ: 弱~中
- 主な産地: フランス、ブルガリア、イギリス、日本
- 主な成分: 酢酸リナリル、リナロール、オシメン、カリオフィレン
- 芳香の特徴: ソフトなフローラル調とさわやかなハーブ調のやさしい香り
- 注意事項: 妊娠初期の大量使用は避ける
植物の特徴
ラベンダーの名前は、ラテン語で「洗う」を意味する「lavare」から来ており、古代ローマでは消毒効果を期待して浴槽にラベンダーを入れていました。中世には伝染病予防のために家や教会にまかれることもあり、現在ではポプリ、ハーブティー、化粧品など幅広く活用されています。
香りのイメージ
やさしい草や木、花の香りが溶け合い、心と頭にじんわりとしみこみ、ネガティブな感情をゆっくり溶かしてくれるような香りです。
使用方法
芳香浴: リラックスしたいときに、ラベンダーをディフューザーで空間に広げます。
アロマバス: お風呂に数滴垂らして、緊張をほぐします。
マッサージ: ラベンダー精油をキャリアオイルで薄め、筋肉や肩のマッサージに。
スプレー: 寝室やリラックスしたい空間にスプレーし、香りで心を整えます。
ラベンダー精油の働き
心への作用
ラベンダーの香りは、緊張や不安を和らげ、心の安定をもたらします。怒りやイライラを鎮め、精神を浄化して情緒を安定させる効果があり、ストレスを感じやすい人や眠りが浅い人におすすめです。
身体への作用
鎮静・鎮痛作用があり、筋肉痛、頭痛、月経痛を和らげます。また、血圧を下げる効果や抗ウイルス作用もあるため、気管支炎や風邪、喘息の改善にも役立ちます。
肌への作用
皮膚再生や抗炎症作用が高く、やけど、日焼け、ニキビのケアに利用されます。軽い炎症の緩和にも効果的で、スキンケアにも最適です。
中医学の観点から見たらラベンダー精油
心の気を鎮め、情緒の安定を回復
ラベンダーの香りは、情緒の安定に関わる肝の気を整え、心を鎮静させてストレスを軽減し、安らぎをもたらします。精神が疲弊したときや情緒不安定のときに特におすすめです。心と肝のバランスを保つことで神経の安定を図り、気分の浮き沈みを防ぎます。
- 五臓: 心・肝
- 気血津液: 補気・理気・補血
- 陰陽: 陰
- 四気: 涼性
- 五味: 甘・苦
占星学の観点から見たらラベンダー精油
ラベンダーは乙女座のハーブとされ、「純粋さ」や「清潔さ」といった乙女座のテーマに沿った特性を持ちます。浄化の力が強く、ぐるぐる巡る思考を鎮め、気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。余計な考えを和らげ、頭の中を整理してリフレッシュさせてくれます。
こんなタイプにおすすめ
- 心タイプ (心血虚)
睡眠が浅く、夢をよく見る人にぬるめのお湯でのアロマバスがおすすめです。 - 月星座が乙女座
繊細で疲れやすい人は、考えすぎて眠れないときにリラックスできます。 - 水星星座が双子座、乙女座、射手座、魚座
思考が過剰に巡り、頭をすっきりさせたいときにラベンダーが効果的です。