花粉症の季節がやってきました。日本人は4人に1人が花粉症に悩まされていると言われています。花粉の季節はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが辛いですよね。これらの症状を和らげる方法はいろいろありますが、アロマの香りで出来る花粉症の具体的な対策や、おすすめの精油を紹介します。
もくじ
花粉症の季節におすすめのアロマオイル
花粉症に良いとされるアロマオイルの成分には、「1.8-シネオール」、「メントール」、「酢酸リナリル」などがあり、スーッとするようなスッキリした香りの精油が多いです。
これらの成分を含み、花粉症の症状によいと言われている精油を5つ紹介します。
ユーカリプタス・ラディアータ
ユーカリプタス・ラディアータはコアラが食べるあの「ユーカリ」の精油です。この精油には「1.8シネオール」という成分が含まれていて、鼻詰まりや鼻水の症状を抑える効果があるといわれています。
特に呼吸器系に良いとされる精油で、ぜんそくやのどの痛みにも有効だと言われています。
ペパーミント
ペパーミントはミントガムのような清涼感のある香りが特徴の精油です。「メントール」という成分が呼吸器系に良い影響を与えると言われています。鼻づまりや頭痛を解消するだけでなく、気分をリフレッシュさせる効果もあります。
集中力を高める効果もあるので、花粉の症状で集中力が低下している時にも良いでしょう。
ラベンダー
ラベンダーはハーブらしさとフローラルらしさが合わさった、優しい香りの精油です。「酢酸リナリル」という成分が含まれており、この成分は交感神経を鎮めて鼻の粘膜の炎症を抑える働きがあると言われています。
またリラックス効果が高い香りのため、花粉症によるストレスや不眠の症状に悩んでいる方にもおすすめです。
カモミール・ローマン
カモミールローマンは、塩素湯を抑える効果や抗アレルギー効果があると言われている精油です。花粉による目や肌のかゆみを抑える効果が期待できます。
またラベンダーと同様、安眠やストレス抑制の目的でもよく使われる精油です。りんごのような甘くやわらかな香りで、おだやかなベッドタイムを演出してみてください。
花粉対策におすすめのアロマオイルの使い方
これらの精油を使ってアロマを楽しむ方法はいろいろありますが、ここでは3つのおすすめの使い方を紹介します。
アロマスプレー
市販のアロマスプレーにも花粉対策用のものがありますが、自分でも簡単に作ることができます。精油とアルコール、水を混ぜてスプレーボトルに入れておきます。
マスクや衣類にシュッとスプレーしておくと、精油の香りで花粉症の症状を和らげることができます。
アロマスプレーのレシピ
お好みの精油・・・5〜10滴 (上で紹介したラベンダー、ユーカリなどがおすすめ。)
無水エタノール・・・5ml
精製水または軟水・・・25ml
作り方
- 無水エタノールを10mlはかり、そこにお好みの精油を10滴入れます
- 1に精製水40mlを加えてよく混ぜます
- 2をスプレー容器に入れ替えます
お手製アロマスプレーを使う時は、必ずよく振ってから使ってください。また使用期限は2週間〜1ヶ月以内が目安です。
ティッシュで香りを楽しむ
ティッシュに数滴の精油をたらして持ち歩きます。
鼻が詰まったときや頭が重いときにティッシュを鼻に近づけて深呼吸するとスッキリしますよ。
マグカップでかんたん芳香浴
マグカップに沸騰したお湯をそそぎ、そこに精油を2〜3滴ほど垂らします。マグカップに顔を近づけると、ふわっと立ち上る精油の香りが気持ちをスッキリさせてくれます。
精油の香りを感じやすい方法ですが、蒸気が目に入るとしみることがあるので注意してください。
アロマの力を借りて、花粉症と上手に付き合いましょう
花粉症は辛いものですが、アロマの香りで少しでも楽に乗り切れると幸いです。好きな香りを取り入れて、花粉症と上手に付き合っていきましょう。
なお、アロマオイルと花粉症の諸症状についての研究はいくつかなされていますが、有効性があるといえる十分な根拠があるわけではありません。あくまで民間療法のため、病院や薬に頼る、合わないと感じたら使用をやめるなどの対応を行ってください。
参考:アロマオイルと花粉症の諸症状についての研究
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol32.php
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aeaj/22/1/22_220101/_article/-char/ja/