これからアロマオイルの香りを楽しんでみたいけど、どこで買うのがおすすめかわからない。ニセモノの精油があると聞いたけど、信頼できるアロマオイルはどうやって見つけたらいいんだろう?この記事では、そんなアロマオイルの疑問について、良いアロマオイルの選び方と、おすすめのショップを紹介することでお答えしていきます。
アロマオイルを購入するときに気をつけたいポイントを知って、質の良いアロマを楽しみましょう。
もくじ
信頼できるアロマオイルの選び方
アロマオイルは「雑貨」に分類されるため、化粧品や医薬品などと異なり明確な表示ルールがありません。また、一部の家庭用品には「家庭用品品質表示法」という、商品の品質について事業者が表示すべき事項を定めた法律も対象外となっています。
しかし、アロマオイルは公益社団法人日本アロマ架橋協会(AEAJ)が独自に表示のルールを定めたり、業界内で品質を保証するための慣習があったりします。このようなルールや慣習を知ることで、信頼できるアロマオイルを購入することができます。
参考 消費者庁HP:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/
学名が書いてあるアロマオイルを選ぶ。成分分析表があるとより安心。
信頼できるした精油を見極めるためにまず確認したいのが学名の表示です。学名とは植物につけられる世界共通の名称で、ラテン語で記載されています。
精油の名前は「ティーツリー」と「ティートリー」「オレンジスイート」と「スイートオレンジ」のように、実はブランドによって若干異なっていることがあります。ですが学名であれば同じ種類の植物から採れたアロマオイルはすべて同じ名前になるので、ティーツリーなら”Melaleuca alternifolia” 、オレンジスイートは”Citrus sinensis”という共通の名前で見分けをつけることができ、その精油が一つの植物から採取されたものであることがわかります。
さらに信頼度が高いといわれているのは成分分析表がついた精油です。主にプロ向けのアロマショップの精油は、成分分析表がついているものが多いです。成分分析表がついている精油は価格が若干高めではありますが、成分をしっかり管理している精油とも言えるので、より正確に品質を確認したい方はこのような精油を選ぶとよいでしょう。
参考:
http://www.charis-herb.com/eo_component.html
https://www.aromastore.jp/html/page21.html
価格が極端に安くないものを選ぶ
特にオンラインショップで販売されているアロマオイルの中には、価格が極端に安いものが販売されていることがあります。特にローズやジャスミン、サンダルウッドなど、高級なアロマオイルが格安で販売されていることが多いようです。
このような商品は、実は人工香料が含まれたニセモノである可能性があります。アロマオイルの価格は植物の種類によってある程度決まっています。アロマに関する書籍に目安の価格が書かれているので参考にしたり、下記で紹介する信頼できるアロマショップの価格を目安に、安すぎる商品は買わないようにしましょう。
AEAJ表示基準適合精油も安心材料の一つ
AEAJ(日本アロマ環境協会)とは、アロマテラピー検定を主催する日本最大級のアロマ関連団体です。AEAJでは「AEAJ表示基準適合精油認定制度」という制度を設け、精油のラベルや使用説明書に以下の項目を表示するように定めています。
- ブランド名
- 品名
- 学名
- 抽出部位
- 抽出方法
- 生産国または原産国
- 内容量
- 発売元または輸入元
また、表示の義務付けだけでなく、使用上の注意についても明記が定められていたり、AEAJが求める高度な企業モラルを遵守することも求めています。
特にネットショップで精油を購入するときは、「AEAJ表示基準適合精油」として認められているものを選ぶのがおすすめです。
参考:https://www.aromakankyo.or.jp/aeaj/activity/oil/
種類別おすすめのアロマショップ
次に、アロマ講師がおすすめするアロマショップをご紹介します。プロが利用している定番のショップから、低価格で安心できる品質のショップまで幅広く紹介していますので、ご自身のニーズに合ったショップを探してみてくださいね。
アロマ初心者におすすめ、入店しやすいアロマショップ
試しにアロマを使ってみたい人や、生活に取り入れてみたい人、またはこれからアロマを学びたい人におすすめのショップです。本格的なプロ向けのショップは少し入りにくさがありますが、ここで紹介するアロマショップは百貨店やショッピングモールにも出店している、比較的入りやすいお店です。
品質も信頼がおけるので、気軽にアロマに触れてみたい方はぜひ訪れてみてください。
生活の木
生活の木は一番ポピュラーなアロマショップと言ってもいいかもしれません。全国に店舗があり、初心者でも楽しめるブレンドオイルやルームスプレー、化粧品から、本格的なシングルオイル(ラベンダー、ペパーミントなど1つの植物から採取されたアロマオイル)まで幅広く揃っています。
店員さんにもアロマが大好きな方が多く、丁寧な接客が受けられます。初心者だけど本格的なアロマを楽しみたい時は、生活の木が特におすすめです。ぜひ訪れてみてください。
参考 生活の木HP:https://www.treeoflife.co.jp/
無印良品
無印良品は誰もが知る有名な雑貨店ですが、アロマオイルも多数取り扱いがあります。さまざまなアロマオイルの中でも、人気があり手に取りやすい価格のアロマオイルが数多く取り揃えられています。品質にも問題はないので、気軽に生活に取り入れてみたい方におすすめです。
アロマの専門店ではないので生活の木ほど詳しい接客は得にくいですが、カジュアルにアロマを選んでみたい方には特におすすめです。
参考 無印良品HP:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/section/S1070251
エンハーブ
エンハーブは主に百貨店に出店している、ハーブとアロマのお店です。メインの商品はハーブティーですが、アロマオイルも品質の良いものが取り揃えられています。取り扱っている精油の多くがオーガニック原料で、価格は高めですが品質の高いアロマオイルを購入することができます。
参考 エンハーブHP:https://www.enherb.jp/shop/r/r20000000/
ニールズヤード
青色の瓶に入った化粧品やボディケアグッズでおなじみのニールズヤードも、アロマオイルを多数取り扱っています。また、ニールズヤードもオーガニックの精油がほとんどで、こちらも価格は高めですが品質の高いアロマオイルを購入できます。
ニールズヤードは化粧品やピローミストも精油のみで香り付けしたものが多いので、スキンケア・ボディケアなどにアロマを取り入れたい人にもおすすめのショップです。
参考 ニールズヤードHP:https://www.nealsyard.co.jp/onlineshopping/item/aroma.php
お手頃価格で買えるインターネットのアロマショップ
インターネット限定のアロマショップの特徴は、品揃えの多さと価格の安さです。AEAJ表示基準適合精油でありながら、生活の木などで購入する価格の半額やそれ以下の価格で購入できるショップも数多く存在します。
一方で、配送料がかかってしまうのがネックでもあります。だいたいのショップが4000円程度購入すると配送料が無料になるので、目安として精油を5本以上まとめ買いしたい人はインターネットのショップを検討してみるとよいでしょう。
ここでは、著者が実際に購入して良かったアロマショップを紹介します。
ease
数あるネットショップの中でも、easeは特にお手頃な価格でAEAJ表示認定精油を購入することができるショップです。例えば生活の木で6140円する「ミルラ」の精油は、easeではなんと1715円で購入できます。
とにかく価格を下げてくれているからか、配送時の包装が簡易的だったりボトルのキャップが開けにくいなどの難点はありますが、精油の質は十分です。
ほとんどの精油は5mlからの購入になりますが、高級な精油は1mlからの販売もしています。
参考 ease HP:https://ease-aroma.ocnk.net/
インセントオンライン
インセントオンラインも多くのAEAJ表示認定精油をお手頃な価格で購入できるショップです。easeよりも若干値段が高いですが、フタが開けやすかったり、精油が化粧箱に入っていたりと品質もその分良いです。
参考 インセントオンラインHP:https://www.inscent.co.jp/
ナチュラスサイコス
ナチュラスサイコスは、「抗酸化アロマ製法」が売りのアロマショップです。ウェブサイトも使いやすく、配送時の包装も丁寧です。
初めて注文される方は、ぜひ「はじめてのアロマ【選べる5ml×5本セット】」を注文してみてください。1,650円で5本のアロマオイルを購入できるほか、使い方ガイドブックも入っているのでこれからアロマを楽しみたい方におすすめです。
参考 ナチュラスサイコスHP:https://www.naturas-psychos.com/
マンデイムーン
マンデイムーンは精油の品揃えがとても多いのが特徴です。精油の商品点数は、なんと518件。「アンブレットシード」や「オークモス」など、貴重で珍しい精油も数多く取り揃えられています。
アロマ初心者の方にはマニアックな精油ですが、特にアロマ調香をされる方やアロマで香水を作る方にとっては、多種多様の精油を購入できるおすすめのショップです。
参考 マンデイムーンHP:https://www.mmoon.net/
上級者向け高品質ブランド
オーガニック精油や成分分析表がついた精油など、品質にこだわりたい方や上級者におすすめのブランドです。どのショップも
ARTQ ORGANICS(アロマティーク オーガニクス)
ARTQ(アロマティーク)は、オーガニック精油をメインとした高品質な精油販売店です。アネルズ・あずさ氏という著名なアロマセラピストが主宰しています。
青山にある店舗で実際に香りをかげるのですが、他のショップと比べて香り高く心地よい感じがする精油が多いと感じます。
季節によって日本の柑橘の精油や、珍しい芳香蒸留水(精油を作るときにとれる、原料植物の良い香りのする水状の液体。ゼラニウムやネロリなどの芳香蒸留水がある)も取り扱っています。
店舗では実際に精油の香りを体験できるほか、詳しい店員さんがとても親切にアロマについて教えてくれます。
参考 アロマティークHP:https://www.artq.jp/
フロリハナ
フロリハナは南フランス発のオーガニックアロマテラピー専門店です。
品質にこだわったアロマオイルが特徴で、以下のような取り組みを行っています。
- 「低温低圧蒸留」という技術を用いることで、香り豊かな精油・芳香蒸留水を作れる
- 成分検査や微生物検査、残留農薬の検査などを行い品質管理に取り組んでいる
- パッケージは環境に配慮しており、100%リサイクル可能なガラス瓶やスチール缶、ペットボトルなどを利用
また、各種オーガニック認証も多数取得しており、環境と品質に高いこだわりをもったブランドと言えます。
実店舗は東京都杉並区にあり、実際に香りを体験できます。またインターネットからも精油を購入できます。
参考 フロリハナHP:https://www.florihana.co.jp/?mode=f2
プラナロム
プラナロムも、アロマのプロから高い支持を受けている精油ブランドの一つです。
プラナロムは「ケモタイプ」という概念を特に重視しているブランドです。ケモタイプとは、同じ学名の精油をさらに分類する概念です。精油は、原料となる植物の種類は同じでも、自然環境が違うところで育つと香りや成分が異なる場合があります。代表的な例だと、「ローズマリー」という植物には、「ローズマリー・シネオール」「ローズマリー・カンファー」「ローズマリー・ベルベノン」というケモタイプが存在します。
プラナロムでは成分の分析に力をいれており、このケモタイプを明確に区別しています。
日本では株式会社 健草医学舎が販売代理店をしており、プラナロム社から輸入した精油をさらに独自で成分分析をして、残留農薬などのチェックを行っています。
日本全国のイオン系列のお店(イオンモール、イオンタウン等)やアロマショップで取り扱いがあります。こちらから販売店を検索できるので、気になる方は見てみてください。
どのお店もおすすめのものばかりなので、ぜひ素敵なアロマライフを楽しんでくださいね!